クリーンルームの定義と種類

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クリーンルーム

1.クリーンルームって何?

綺麗に整理整頓された部屋のことではなく、部屋の空気を綺麗に管理した部屋のことです。
JISZ8122やISO14644-1で定義されていますが、「空気中の浮遊微粒子や浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理されている空間。その空間に供給される薬品や材料、水やその他についても不純物等を取り除き、これらを持ち込まないようにしようとする空間」のことです。簡単にいうと、その空間中において浮遊微粒子や浮遊微生物を除去、かつ、持ち込まないように様々な対策を施し、これらを規定レベルの範囲に維持、管理された部屋ということになります。
クリーンルームは、医療機器や医薬品等など浮遊微粒子や浮遊微生物などが付着したり繁殖することで製品品質に重大な影響を及ぼすものに使用されます。


2.クリーンルームの種類

クリーンルームは使用目的により2つに分類されます。


バイオロジカルクリーンルーム(BCR)

空気中の浮遊微粒子を限定したレベルの数値以下に管理することに加え、空気中の浮遊微生物の数や浮遊している菌が落下し堆積する微生物菌の数を限定した数値以下に管理することが必要なクリーンルームです。
BCRの適用分野
医療機器、医薬品、手術室、遺伝子研究等、その他では食品関連にも使用されています。


インダストリアルクリーンルーム(ICR)

空気中の浮遊微粒子のみを限定したレベルの数値以下に管理するクリーンルーム
ICRの適用分野
半導体を中心とする電子部品産業(半導体、液晶パネル、磁気ヘッド)
精密機械産業(レンズ、精密測定、分析機器、)
などに使用されています。