クロック回路
医用電気機器を設計する場合には、生体に重大な影響を及ぼすという性格上、万全なEMC対策を施すことが重要です。上記のようにクロック回路などのノイズ源と他の部品の配置が近いと、ノイズの影響を受け誤動作・故障の原因となってしまいます。
ノイズの影響を避けたい部品・回路が、基板が小さくどうしてもノイズ源からの距離が取れない場合は、その影響を防ぐ対策として、シールドと呼ばれる金属筐体でノイズ源を覆う対策があります。あるいはノイズに弱い部品や回路をシールドしてノイズの影響を低減する方法もあります。
シールドを用いる方法のほか、電子・電気回路自体がノイズ源である場合は、医療機器のプラスチック筐体そのものの内側に導電塗料を塗ったり、金属繊維を混ぜる方法もあります。金属筐体の嵌合にも導電ペイントをうまく利用するとノイズ対策を強化できます。